活動報告「第21回環境フォーラム開催」
2011/9/6 活動報告に「第21回環境フォーラム開催」を追加しました。
2011年9月6日 火曜日
株式会社エステム 第21回環境フォーラムを開催しました (6/10)
平成23年6月10日、名古屋市の日本ガイシフォーラムレセプションホールにおいて、第21回環境フォーラム「人工と自然のハーモニー~これからの環境の話をしよう~」が開催されました。
環境フォーラムは、環境についての情報発信と、地域の方々に環境について考える場を提供することを目的として、毎年、環境月間である6月に株式会社エステムが主催しています。557名の参加者を迎えた今年は、人工物による環境と自然環境との調和をテーマに、様々な環境問題の中で幸せに生きるためには環境をどう考えれば良いのか、人工物と環境との調和のためにどのような取り組みがなされているのか、参加者の皆様とともに学ぶ機会を得ることが出来ました。
ロビー | 鋤柄会長あいさつ |
今回の環境フォーラムは3部構成で、最初に「ユーティリティ削減実績報告」として、エステム田原事業部での電力料金低減の為の取組について発表を行いました。
エステム田原事業部では平成19年度から、田原市の公共下水道包括的委託により受託した処理場の維持管理を行なっています。その中で電力消費量およびピーク電力の低減の為に、グリーンウォールの導入と機器の運転時間の見直しを行った結果、および放流水質を維持したまま水処理機器運転時間を削減する試みについて発表しました。
つづいては「統合的な環境像とは」と題して鬼頭秀一(きとうしゅういち)氏より、環境保護の考え方がどのように変わってきたのか、またこれからの環境思想について諫早湾干拓事業などの実例をあげながら講演していただきました。
講演の様子 |
これまでの人の行動は自然を支配するにしても、保護するにしても「確実であること」、「完全であること」を前提として考えられていました。しかし、これからは多くの情報が不確実な中で、「不確実であること」を前提として環境と付き合っていく必要があります。歴史・伝統といった変化しない印象のあるものも、これから関わって行く人々によって創造的に再構築されるものです。また、自然の普遍的特性を求め、それを活用していくのではなく、地域的な特性を考え、その変化に順応していく事の大切さを示していただきました。
最後に建築家の三分一博志(さんぶいちひろし)氏より、「地球のディテール」という題目で氏の作品である『地球の一部となる建築』についてそれぞれの設計の経緯やコンセプトについて講演していただきました。
三分一氏の建築物は電気を極力使用せず、その土地の形状、空気、水の流れと太陽の力を最大限に利用しています。それは同時に、捨てられていた素材や、建築物の建造の際に出る廃材をも有効活用した建築でもあります。デザインも特徴的で美しく、講演中に映されたスライドを見ているだけでも十分に楽しめる講演でした。
一般的な「環境に配慮した建築」とは異なった思想で設計されたその建物は、私たち人と自然の関わりの新しい可能性を見ることができるものでした。
フォーラムにご来場いただきました皆様、ご協力いただきました皆様のご支援を頂きまして盛況のうちに第21回環境フォーラムを終えることが出来ました。次回の環境フォーラムは来年の6月に開催を予定しております。少しでも興味を持たれた方のご参加を心よりお待ちしております。
2011年9月6日 火曜日